先日、「Googleが放置アカウントを削除する」という報道がありました1。
家族が Androidスマートフォンを使っているのですが、 Googleアカウントを使うといえば、アプリのアップデートと たまに Gmailをチェックするだけで、ほとんど使っていません。
このままアカウントが削除されてしまうような心配はありますか?
Gmailを定期的にチェックしていれば、削除される心配はないです。
例えば、Gmailの閲覧自体が「ログイン」になり(スマホが自動ログインしている)、「活動」とみなされます。
また、違反行為ではないので、いきなりアカウントが削除されることはないです。
2年間アクティブ状態になっていないアカウントが対象ですが、削除する前には メールでの警告があるそうです。
1. Googleの「非アクティブなアカウントのポリシー」
Googleは、「inactive account policies(非アクティブなアカウントのポリシー)」を更新した、と発表しました(2023年5月13日)。
1-1. すぐには休眠アカウントを削除しない
といってもすぐにアカウント削除されるわけではありません。
1-2. Googleアカウントが「アクティブ」とは?
ちなみに、Googleアカウントを「アクティブ」に保つ方法も例示されています2。


ふつうにスマートフォンを使っていたら、まず大丈夫そうだね。
2. セキュリティと効率化
Googleでは、セキュリティを理由の第一に挙げています。
休眠アカウントは、セキュリティ対策が講じられないまま放置されているため、不正アクセスなどの標的として悪用されやすいからです。
忘れられたアカウントや放置されたアカウントは、侵害された可能性がある古いパスワードや再利用されたパスワードに依存していることが多く、2 要素認証が設定されておらず、ユーザーによるセキュリティ チェックが少ないためです。弊社の内部分析によると、放棄されたアカウントはアクティブなアカウントに比べて 2 段階認証プロセスが設定されている可能性が少なくとも 10 倍低いことが示されています。つまり、これらのアカウントは多くの場合脆弱であり、アカウントが侵害されると、個人情報の盗難からスパムなどの望ましくないコンテンツや悪意のあるコンテンツの媒介に至るまで、あらゆる用途に使用される可能性があります。
非アクティブなアカウントのポリシーを更新する
それに加えて、近年、GoogleやTwitterなど、米国のIT企業は経済環境の変化(お金が借りにくくなった)で、収益の確保が求められています。
世知辛いですが、少しでも休眠アカウントに伴うサーバ負担(電気代や設備代)を減らしたいという事情もあるのだと考えられます。

無料サービスを利用する以上、サービスの改変もしかたないね。



(補足)
- Googleが2年間利用されていないGoogleアカウントを削除すると発表 – ライブドアニュース
- アカウントをアクティブに保つ方法 – 非アクティブなアカウントのポリシーを更新する