パソコンで作ったチラシでよく見る「HG創英角ポップ体」。
独特の「素人感(手作り感)」で使いやすいのですが、似たフォントで Windows PC 以外でも使えるものはありますか?
「HG創英角ポップ体」をフリーフォントで代用したいなら、「モッチーポップ」と「けいふぉんと!」が有力です。
実は、多くの漢字はゴシック体からの流用ですが、かな混じり文だとちゃんとポップ体の印象になります。
1. ポップ体のフォント
ポップ体って ちょっとオシャレ感は薄いけど、縁日とかのチラシだったりするとかえって安心するよね。
あえて、手作り感のあるチラシでポップ体を使いたい場面はあります。
ただし、「HG創英角ポップ体」は、Windows PC以外にはありません。
インターネット上で公開されているフリーフォントだと、「モッチーポップ」と「けいふぉんと!」が使いやすいです。
ただし、「モッチーポップ」や「けいふぉんと!」をよく見ると、実は ポップ体になっているのは ひらがな・カタカナ・英数字などだけ。
そのほかの漢字などは、一般的な太字のゴシック体(主に、源ノ角ゴシック)から転用されています。
つまり、漢字部分は角ゴシック体なのです。
とはいえ、ひらがな混じりの文章だと、ちゃんと「ポップ」な印象1になるから不思議です。活気があって、店頭販売でも目を引きます。
2. 「HG創英角ポップ体」とは?
「HG創英角ポップ体」というフォント名は、
「HG – 創英 – 角ポップ体」から構成されています。
水本恵子さんのデザインでフォント制作会社の創英企画が制作し、リコーインダストリアルソリューションズから販売されています。
「HG」は「High Grade」の略です。
「角ポップ体(かくポップたい)」は、POP(店頭の商品宣伝:Point of Purchase Advertising)で使われている字体で、文字の端が角張っているもののことです。「丸ポップ体」もあります。
「創英角」でひとまとまりじゃないんだね。
Microsoft Office 2000に同梱されたので、Windows PCでは標準的なポップ体になりました。購入すると 19,800円もします2。
ただし、HG創英角ポップ体では、約10,000字の漢字も網羅しています3。
何気なく使っていたけど、すごいフォントなんだね。
こちらもどうぞ。
(補足)
- この「ポップ」は「商品紹介」としての「POP」が由来です。
- 標準価格(税込) ¥19,800 – HG創英角ポップ体 (HGP~/HGS~ 同梱) Mac&Win版 / リコー – フォントダウンロードのデザインポケット
- JIS漢字コードの第四水準まで揃っている – HG創英角ポップ体 – Wikipedia