サイトでパスワード等を入力する時に、独自のキーボードが表示される場合がありますが、うっかりそれを使わずに直接 入力したことがあります。
これは、第三者にパスワードが漏れてしまったりする、セキュリティ上の問題はありますか?
ログインページのソフトウェアキーボードを使用しなくても、すぐにセキュリティの問題があるわけではありません。
パスワードを 直接入力するのではなく、わざわざ画面上に表示した「ソフトウェアキーボード」をクリックするのは、「キーロガー」というスパイウェアにパスワード盗み取られないためです。
しかし、その有効範囲は限られているので、最近では、2段階認証や生体認証など、より強力なセキュリティ機能を導入することの方が多いです。
昔 流行ったセキュリティ機能なのね。
1. キー操作を監視するスパイウェア(キーロガー)
パソコンの「キーボード機能拡張ツール」の中には、インストールすると、キーボード操作にアクセスする権限を悪用して、勝手にキー操作を記録する、スパイウェアが紛れています。このようなスパイウェアを「キーロガー(key logger)」といいます。
「キーロガー」は、勝手にキー操作を記録・送信するスパイウェア。
どのキーを押したのかが外部を送られると、パスワードを知られてしまう危険性があります。
ソフトウェアキーボードは、マウスでクリックして入力するので、キーボードに操作記録は残りません。
パスワードは、インターネット通信で送るときに暗号化されるので、キーロガーはその前のキー操作を監視しようとします。
つまり、キーロガーに対してだけ有効なセキュリティ機能です。
とはいえ、マルウェアが侵入している時点で、セキュリティ的にはすでに危険な状態には変わりありません。
2. ソフトウェアキーボードの問題点
ソフトウェアキーボードには、周りの人が画面を見れば、パスワードが一目瞭然という問題点があります。また、ふだんのキーボードと違って、入力にも時間がかかるので、見られるリスクの方が増えてしまうことも考えられます。
ですので、ソフトウェアキーボードは、最近ではあまり使用されず、2段階認証など別の方法でセキュリティを強化することが多いです。
どちらかというと、セキュリティ保護が重要なものの、システムを頻繁に更新する余裕のない、地方の公共機関や金融機関などで残っている印象です。
同じログインページでも、スマホ版には表示されないケースも多く、必須ではないことがわかります。
このことも、ソフトウェアキーボードを利用しなくても、問題がないことの証左だと言えます。
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