iPhoneの「クリップボード」は、直前にコピー/カットした内容を貼り付ける機能しかありません。
「設定」の項目に「クリップボード」はなく、「現在記憶している内容」や「履歴」を見ることはできません。
クリップボード管理アプリはありますが、仕組み上の限界やリスクがあります。

iPhoneは、伝統的にシステム内部を自由にアクセスさせない傾向がありますね。
1. iOSのクリップボードは単純
「クリップボード」とは、コピー/カットした内容の記憶領域です。文章だけでなく、リンクや画像が保存でき、保存された内容は「ペースト」で呼び出します。

実は、iPhoneの「クリップボード」でできることは、この直前にコピー/カットした内容を貼り付ける機能だけです。
iPhoneの「設定」を見ても「クリップボード」という項目はなく、「現在記憶している内容」や「履歴」を見ることもできません。

Androidスマートフォンの「GBoard」のクリップボード機能に比べると、だいぶ機能がシンプルです。
「GBoard」は、Googleのキーボードアプリ。
Androidスマートフォンではよく使われます。
2. クリップボード管理アプリ(コピペアプリ)の良し悪し
クリップボードを活用するには、アプリをインストールして動作させる必要があります。

ここでは、わりと「定番アプリ」を列挙していますが、その安全性を保証することはできません。
ご利用される場合は、十分 慎重に検討してください。
これらのアプリは、クリップボードの中身を記憶して、後で利用できるようにします。

クリップボード機能をそのまま拡張する、というより、クリップボードの中身を自動的にアプリにペーストして保存する、という仕組みになっています。

コピーした内容を、後でコピーできるようにメモに貼り付ける、という操作をスムーズにできるようにするアプリです。
コピペ+ではユーザーが過去にコピーした内容を保存し、アプリからいつでも呼び出しが可能です。
コピペ+ 〜ウィジェットで簡単コピペ〜
PastClipはクリップボードにコピーした内容を自動保存したり、保存した内容をワンタップでコピー&ペーストできるライフハックアプリです。
アプリ起動中は自動でクリップボードの履歴を保存します。
PastClip -簡単コピペ,クリップボード自動保存
2-1. クリップボード管理アプリのiOSでの限界
iOSのクリップボード管理アプリは、システムに統合されているわけではないので、仕組み上の限界があります。
2-2. クリップボード管理アプリのセキュリティ上のリスク
また、クリップボード管理アプリは、システム機能に大きく依存しているので、iOSの更新によって使えなくなることが多くあります。
また、アプリがクリップボードを監視するのを許可するのは、セキュリティ上のリスクも伴います。もし、インストールしたアプリがスパイウェアだと、コピーしたテキストが外部に送信されてしまう危険があります。
実際に、App Storeで公開停止・終了しているアプリは多いです。
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