PowerPoint で動画を書き出したら、「画面切り替え」の効果がおかしくなっていました。
ファイル形式を mp4 ではなく、wmv に変えると、正常な動画ファイルが出来上がりました。
PowerPointの動画書き出しは、wmvの方が相性が良いです。
PowerPoint 2019、Windows 11
1. PowerPointでビデオを作成する
PowerPoint は、主に説明スライドを作るのに使われますが、動画を制作することもできます。
2. 画面切り替えがうまく表示されない
ところが、出来上がったビデオを見てみると、画面切替えのタイミングで映像に乱れがありました。
動画を再生すると、一瞬だけ前のスライドに戻ってしまいます。
スライドの再生では不具合にならないのに、動画としてエクスポートすると、紛れ込んでしまうのです。
3. 動画ファイルの形式を wmv に変更する
結論としては、動画のファイル形式を「Windows Media ビデオ(*.wmv)」に変更すると、問題が解消されました。
「mp4」や「wmv」というのは、動画データの圧縮形式です。以前は、動画の画質や圧縮率を向上するため、いろんな形式が考案されましたが、今では、「mp4」が標準的になっています。
PowerPointの「動画の作成」でも、既定の形式は「mp4」になっています。
しかし、PowerPointを作っている Microsoft社は、もともとwmv形式を推進していたこともあり、PowerPointの動画書き出しは、wmvに合わせた設計になっているようです。
通常なら どの形式で書き出しても表示結果は同じになるはずなのですが、PowerPointでは、MP4形式でプレゼンテーションを動画に書き出すと、不具合が含まれてしまうようです。
プレゼンテーションの動画書き出しは、PowerPoint 2010(※)から追加された機能です。現在でも、ベースの設計は 古いコードが使われているんでしょうね。
プレゼンテーションの問題ではなく、動画変換処理の問題なので、もし、PowerPointで作成した動画に不具合がある場合は、wmv形式を選択して作成し直すと うまくいきます。mp4形式が必要であれば、別の動画変換ソフトで wmv を mp4 に変更すればよいわけです。
この方法なら、正常な mp4形式 の動画を作ることができます。
PowerPointの設計で、wmvとmp4で書き出し処理を分けずに、
「wmvに変換してから、mp4に変換し直す」という処理にしてくれたら、
不具合の問題は なくせるはずです。
ただし、その場合は 変換時間が倍増するので、そのままになっているのかもしれませんね。
PowerPointで書き出した動画に不具合があるときには、ファイル形式を wmv に変更してみる。
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