JRの電車内の電光掲示板がエラーで、BIOS画面が表示されていました。
パソコンでも見られる画面で、「CMOS Setting Wrong」というメッセージから、マザーボードの設定用メモリに不具合があることがわかります。
日常生活のいろいろなデジタル機器で、パソコン・スマホと同じ仕組みが利用されています。
1. 電車内の電光掲示板のエラー表示
JR琵琶湖線 普通電車に乗っていたら、たまたま電車内の電光掲示板がエラー表示になっていました。
まさか、サイバー攻撃?
ほかの入り口の電光掲示板を見ると、そのまま正常に表示されていました。車内全体ではなく、一つの端末でのエラーのようでした。
いわゆる「サイバー攻撃」でシステム中枢がエラーになっている場合は、全ての電光掲示板で「ネットワークにつながらない」などと表示されるはずです。
2. AMIのBIOS画面
エラー表示を見てみると、黒い画面に文字が180度回転して表示されています。
元の方向から読んでみると、パソコンのエラーではたまに見かける、BIOSの画面でした。
American Megatrends
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APLD-MINI Release 07/12/2019
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CMOS Settings Wrong
American Megatrends, Inc(AMI)は、米国ジョージア州のハードウェア・ソフトウェア会社です。
AMIのBIOSは、PC用マザーボードでも広く採用されているので、パソコンでも同じ画面を見かけることがあります。
BIOS(バイオス:Basic Input Output System)とは、パソコンの基本的な入出力を制御しているプログラムで、OS(基本システム)を呼び出す土台になっています。
3. CMOSはマザーボード内の不揮発性メモリ
「CMOS Settings Wrong」とは、「内部メモリにある設定が読み込めなかった」という意味です。どのようにシステムを起動したらよいのか、わからなくなってしまっているのです。
CMOS(シーモス:Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補型MOS)は、半導体素子で、コンピュータの設定を記憶するために利用されています。
再起動をすればうまく起動できる場合もありますし、マザーボードに取り付けられたCMOS用の電源(ボタン電池)が消耗している場合なども考えられます。その場合は、分解して電池を交換する必要があります。
日常でよく見る電光掲示板も、中身はパソコンと同じようなシステムが動いているんだね。
パソコンの仕組みは、いろいろな用途に使える(汎用性)ので、電化製品の中ではよく使われています。
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