- 耳が遠くなってきてスマホの電話が聞き取りにくい場合、音声を文字で見ることができるアプリがあります。
- NTTドコモの「みえる電話」は、通話しながら文字を見ることができるため、最もおすすめのアプリです(しかし、サービス終了になってしまいました1)。
- その他、Androidシステムの「音声文字変換」や会話補助アプリの「こえとら」、有料アプリの「Rogervoice」なども音声文字変換機能を提供しています。
1. 電話が聞き取りにくい
耳が遠くなってきて、スマホで電話をするのが聞き取りにくいです。
音声を文字で見ることはできますか?
生徒さんと一緒に3つのアプリを調べました。
音声を文字にするアプリ | 開発元 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
みえる電話 | NTT DOCOMO | 通話しながら文字を見られる | ドコモ利用者限定 |
音声文字変換 | Research at Google | スマホの基本機能になっている | 通話は文字にできない |
Rogervoice | Rogervoice | 通話しながら文字を見られる | 有料・画面が英語表記 |
2. ドコモの「みえる電話」がイチオシ
通話を文字に変換するなら、イチオシは「みえる電話」です。
「みえる電話」は2024年3月29日(金曜)午後3時をもってサービスの提供を終了いたしました。
みえる電話 | サービス・機能 | NTTドコモ
ただし、ドコモ利用者しかアプリを入れることができないのが難点です(電話相手がドコモである必要はありません)。
ahamo(ドコモのネット申込みプラン)でも使えます。
このサービスは、今のところ ドコモ以外のキャリアでは提供していませんでした。
もっと広がるといいですよね。
もう一つの注意点としては、相手には電話の冒頭に音声ガイダンスが流れることです。
「相手の方がドコモのみえる電話を利用します。
あなたの声を文字でお伝えします。はっきりお話しください。
サービス向上のためドコモが音声を利用する場合があります。」
みえる電話でできること | みえる電話 | サービス・機能 | NTTドコモ
通話相手に「1」を押してもらうと、ガイダンスをスキップできます。
3. Androidシステムの「音声文字変換」で会話文字起こし
Androidシステムの「ユーザー補助」には、音声関連の補助機能があります。しかし、いずれも通話時には利用できません(2022年2月時点)。
「自動字幕起こし」は、スピーカー音声を自動的に文字起こししてくれる機能なのですが、まだ英語のみの対応です(2022年2月時点)。
「字幕の設定」は、アプリが対応していれば、音声を文字にできます(日本語もできる)。例えば、YouTubeなどは対応しています。しかし、まだ電話アプリでは対応していません。
「音声文字変換」は、マイク音声を文字にするアプリです。対面では重宝しますが、電話と一緒に利用することができません。
最近のGoogleスマホでは、音声認識などのAI技術に注力されています(※)。
今後のアップデートで、「字幕の設定」が「電話」アプリでも対応されるといいですよね。
3-1. 「こえとら」は会話補助
会話補助アプリで公的なものに「こえとら」があります。総務省や通信各社の協賛で、聴覚障害者への支援を目的として、提供されています。
「こえとら」は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の研究開発成果である音声認識技術や音声合成技術を活用することにより、聴障者と健聴者とのスムーズなコミュニケーションを支援するスマートフォンアプリです。
こえとらアプリサポートページ
「こえとら」は、通話には利用できないものの、会話の音声を文字化することで、コミュニケーションを補助します。
4. Rogervoiceは通話文字起こしできるが有料
「Rogervoice」は、通話を文字にできる海外のアプリです。
海外アプリではありますが、ちゃんと日本語も認識できました。
難点は、有料アプリであることと、今のところ操作メニューが英語のみということです。
いろんなプランがありますが、基本的には1時間の通話で¥1,540円の課金が必要です(2022年2月時点)。
30秒で+12.8円。携帯通話が22円/30秒が一般的なのことを考えると、5割増しの感覚ですね。
日本国内では受信でも利用できないなど、対応状況はまだまだです。
(補足)
- 「みえる電話」は2024年3月29日(金曜)午後3時をもってサービスの提供を終了いたしました。 – みえる電話 | サービス・機能 | NTTドコモ