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zoom.com.cn は Zoomの偽サイトなの?【中国のインターネット】

Zoomのサイトで参加しようとしたら、ちょっと違うページが表示されたんだけど、どうして?

「zoom」のサイトをインターネット検索からアクセスすると、中国国内向けのサイトにアクセスしていることがあります。

ポイント
  • zoom.com.cnは、中国国内向けサイト
  • zoom.usにアクセスし直す
  • 現在は中国語になって間違えにくいように修正されている(追記:2021-09-18)
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ミーティングに参加できない?

アドレスをよく見ると、「zoom.com.cn」になっています。

ログインページの左上には「東涵」というロゴが表示されています。

検索順位は環境によって変動するので一概に言えませんが、「zoom」で検索してみると、候補の1ページ目に「zoom.com.cn」がありました。順位チェックツールで調べてみると、zoom.com.cnは、12位になっています(2021年9月17日現在)。

zoom.com.cnの検索順位(2021年9月17日現在)
zoom.com.cnの検索順位(2021年9月17日現在)

もしかすると、検索エンジンに中国関連のものが設定されていると、もっと上位に表示されるのかもしれませんね。

URLアドレスを読んでみると(.cn)

実は、アクセスしているサイトのURLを読んでみると、「.cn」というのは中国のドメインです。

.cnは国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の一つで、中華人民共和国に割り当てられる。

出典:.cn – Wikipedia

中国サイトの日本語向けのページだということが読み取れます。

ドメインの次に、「jp-jp」や「ja」などの言語を示すディレクトリがあるサイトは多いですね。

「zoom」の通常の検索結果

通常の Zoomのサイト(zoom.us)と比べてみましょう。

「Zoom」の検索結果
「Zoom」の検索結果

検索結果は、タイミングなどによって変わりますが、「zoom」で検索すると、今回は「Zoom Meetings(https://explore.zoom.us/)」というページが先頭に表示されました。

「explore.zoom.us」は、「zoom.us」のサブドメインです。

主にサービス紹介のページになっています。

両者を比べてみると、確かに似ていますね。

2つのZoomサイト
2つのZoomサイト

zoom.com.cnが「偽サイト」ではない理由

これってZoomの偽サイトっていうこと?

それが単純に「偽サイト」とも言えないのです。

セキュリティ証明書を見ると、ちゃんと「Zoom Video Communications, Inc」の名前があります。

zoom.com.cnのセキュリティ証明書
zoom.com.cnのセキュリティ証明書

つまり、zoom.com.cnのセキュリティ証明は、Zoomが取得しています。

上海東涵通訊(Shanghai Donghan Telecommunications)が運営している

ちょっとややこしいのですが、画面下までスクロールしてみます。

zoom.com.cnのコピーライト表記
zoom.com.cnのコピーライト表記

すると、コピーライト表記に、「上海東涵通訊:Shanghai Donghan Telecommunications」という企業名があります。

版权所有:上海东涵通讯科技有限公司

(Copyright:Shanghai Donghan Telecommunications Technology Co. Ltd)

上海東涵通訊は、Zoomの中国での提携企業です。

Zoom の中国でのパートナーで zoom.com.cn を運営する Shanghai Donghan Telecommunications(上海東涵通訊)

中国で個人ユーザ間のZoomがサービス停止に | BRIDGE(2020.05.19)

中国ではZoomの国際版がブロックされている

そっか、一応公式サイトなのね。

でも、なんでわざわざ別のアドレスなの?

中国国内では通常のZoom(zoom.us)にはアクセスできません。この背景には、中国のインターネットの特殊事情があります。

中国では、2019年9月にZoomの国際版へのアクセスがブロックされました。背景は、米中の情報技術をめぐる対立です。

中国の Zoom ユーザは9月に国内でのサービスがブロックされた後、Shanghai Donghan(東涵)および Shanghai Huawan(華万)が提供する Zoom の現地版などに切り替え始めた。

中国で個人ユーザ間のZoomがサービス停止に| BRIDGE(2020.05.19)

おそらく中国企業のウェブ会議の機密情報が、米国企業のサーバに記録されることを懸念したためでしょう。

テクノロジーと貿易をめぐる中国とアメリカの争いが激化する中、中国がアクセスをブロックする米系インターネットサービス企業の長いリストに Zoom も加えられた。

ビデオ会議ツールの旗手「Zoom」、国慶節を前に中国国内で政府によるブロックが始まる | BRIDGE(2019.09.27)

その代わりにできたのが zoom.com.cn ということになります。

これと反対の話として、2020年4月にZoomのサーバが中国内にあることも問題になったことがありましたよね。Zoom、中国を経由しないルーティングを実装。有償ユーザーは地域設定可能に – PC Watch(2020年4月14日)

インターネット時代の情報管理は、大きなテーマですね。

Zoomアプリは共通

「ダウンロード」からZoomアプリにアクセスしてみました。

zoom.com.cnのダウンロードページ
zoom.com.cnのダウンロードページ

iPhone版は App Storeにアクセスすると、中国語表示ですが同じアプリでした。

zoom.com.cnから提供されるZoomアプリ(iOS)
zoom.com.cnから提供されるZoomアプリ(iOS)

Android版は、Playストアにはつながらず、APKファイルのダウンロードボタンがありました。

zoom.com.cnから提供されるZoomアプリ(Android)
zoom.com.cnから提供されるZoomアプリ(Android)

Zoomは、経由サーバの所在地は、アクセス地域によって自動的に変わる仕組みになっています。

中国版と通常版で入口になるウェブサイトは違いますが、Zoomのシステムそのものは、同じなのかもしれません。

中国向けサイトの日本語表記

ところで、なんで中国向けサイトなのに日本語があるの?

それは、中国国内で活動している日本企業もあるからだと思います。

中国向けのサイトですが、外国からもアクセスすることができるので、検索で表示されることがあります。

ただし、間違ってアクセスしても、ウェブ会議サービスそのものには参加できないと思います。

メンテナンスの表示が出ていて、進めなかったね。

ページを見て回っていると、はじめはアクセスできたページが「メンテナンス中」と表示されるようになりました。

実際にZoomアプリからミーティングを作成して、zoom.com.cnからアクセスできるのか試してみたかったのですが、その前にアクセスできませんでした。

【追記】zoom.com.cnのページが更新された(2021-09-18)

翌日、改めてzoom.com.cnにアクセスしてみると、ページが更新されていました。

https://zoom.com.cn/jp-jp/meetings.html」の同じアドレスなのに、中国語になっています。

紛らわしいという苦情があったのかな?

インターネットは基本的には、世界中どこでも同じように表示されるのですが、たまにこのような例外に遭遇するとびっくりしますね。

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