iCloudのデータ容量が足りなくなってしまいました。
「iCloudストレージ」を見てみると、バックアップのLINEアプリが大きいようです。どうにかなりませんか?
iCloudは、iPhoneなどのデータをオンラインに保管するためのサービスです。
LINEでのメッセージのやり取りは、そのまま機種変更をすると、消えてしまいます。そこで、iPhoneの場合は、iCloudに「バックアップ」しておく必要があります。
ところが、iCloudには、LINEの「バックアップ」の方法が 2種類あります。知らずに二重にバックアップをして、iCloudの容量を足りなくなることがあります。
1. 2種類のバックアップ
iCloudの「ストレージを管理」を見ると、LINEの項目は、2箇所で確認することができます。
一つは、「iCloud Drive」の傘下、
もう一つは、「iCloudバックアップ」の内部です。

これで見ると、
・iCloud Drive内には 86.2KB
・iCloudバックアップには 2.1MB
のデータが保存されています。

iCloudバックアップの方が、大きいね。
LINEアプリを初期化したときの違いを比べてみます。
LINEが初期化してしまった場合 | パスワード入力 | 友だちリスト | トーク |
---|---|---|---|
バックアップなし | 必要 | 残る | 消える |
LINEの「トークのバックアップ」 | 必要 | 残る | 戻る |
iCloudバックアップ | 不要 | 残る | 戻る |
2. iCloud DriveのLINEデータ(トークのバックアップ)
「設定」から「トーク」ー「トークのバックアップ」を見ると、バックアップ状態が確認できます。

LINEで個人データの扱いは、少しややこしいです。例えば、自分のプロフィールや友だち一覧などは、「LINEアカウント」に結びついて、サーバに保存されています。ログインすれば元の状態にもどるため、特に「バックアップ」の必要がありません。
しかし、トークでやり取りしたメッセージだけは、iPhone内に届くと、LINEサーバには残らないようになっています。そこで、利用者が自分でバックアップする必要があります。
iCloud Driveは、iPhoneの利用者がいろいろなアプリで利用できるオンラインの保存領域です。LINEアプリでは、トーク履歴の保存先として、このiCloud Driveを利用しています。
バックアップしておくと、トーク履歴がiCloudに保存されます。
iPhoneをなくしたり、新しく買い替えたりしても、LINEを再インストールすればバックアップしておいたトーク履歴を復元することができます。
通常は、LINEの「トークのバックアップ」は自動バックアップにしておくのがオススメです。

あらかじめバックアップしておけば、
・LINEアプリをインストールして、
・パスワードでログインして、
・iCloud Driveの「トークのバックアップ」を復元すれば
LINEアプリのトークを戻すことができます。
3. iCloud バックアップのLINEデータ
一方で、iCloudバックアップは、アプリ内のすべての設定・データを丸ごと保管します。
iPhoneの初期設定で、「iCloudから復元」を選ぶと、自動的にアプリがインストールされ、内部データまで復元することができます。

かんたんで便利な反面、どうしてもデータサイズが大きくなります。
そこで、iCloud容量を節約するなら、LINEの「トークのバックアップ」を有効にした上で、「iCloudバックアップ」からは LINEアプリを除外した方がよいです。
「iCloudストレージ」の「iPhoneのバックアップ」情報から、「バックアップするデータを選択」することができます。
