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「サイドローディング」とは?(アプリストアの手数料とセキュリティ)

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スマートフォンのアプリはアプリストア経由で販売されているので、「手数料」が上乗せされています。アプリメーカーからすると、自前でアプリを提供・販売したいと考える傾向があります。

このようなアプリストアの手数料は「独占利権」にも思えますが、一方でセキュリティを確保する意味合いもあります。不正なアプリの「検閲」には、「手間」がかかるからです。

今回は、「Apple CEO「それならAndroidを買って」iPhoneでは絶対に認めないこと | AppBank(2021/11/11)」という記事を元に、スマートフォンのアプリストアの役割について考えてみます。

ポイント
  • スマートフォンは、アプリストアからアプリを追加するのが主流。
  • アプリの販売価格には、アプリストアの手数料が乗っかっている。
  • アプリを公式アプリストア以外からインストールすることを「サイドローディング」という。
  • サイドローディングには、マルウェアをインストールしてしまう危険性もあるので要注意。

いわゆる「野良アプリ」のインストールには、「サイドローディング」という用語があるんですね。

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アプリのサイドローディング

アプリのサイドローディング(sideloading)」という言葉があります。

これは、「公式アプリストア以外からアプリをインストールすること」です。

アプリストアの登場

スマホが登場するまでは、アプリケーションソフトは、それぞれソフトメーカーからインストーラが提供されていました。

しかし、iPhoneで App Store という公式アプリストアができ、
アプリの購入、インストール、更新、ライセンス管理などをするようになりました。

その後、Androidスマートフォンで Playストア
Windows PCで Microsoft Store など、
同様のアプリストアの仕組みが広がっています。

アプリのインストール方法

しかし、AndroidスマートフォンやWindows PCでは、公式アプリストア以外からでもアプリをインストールすることができます。

Windows PCの場合は、これまで同様今でもアプリストア以外からソフトを購入したり、ダウンロードしたりして、インストールする方が主流です。

Androidスマートフォンの場合は、「設定」から「提供元不明のアプリのインストール」を許可すれば、Playストアを経由せずにアプリをインストールできます。

iPhoneはサイドローディングを禁止している

これに対して、iPhoneでは、App Storeを経由せずにアプリをインストールすることはできない設計になっています。

「アプリのサイドローディング」とは、App Storeを経由せずにアプリをインストールすることで、iPhoneではこれが禁止されています。

Apple CEO「それならAndroidを買って」iPhoneでは絶対に認めないこと | AppBank

自由にアプリをインストールできるようにするために、iPhoneの不具合を悪用して、セキュリティを無理やり解除することは「脱獄(jailbreak)」と呼ばれます。

アプリストアの手数料

アプリストアは、OSメーカーの収益源の一つにもなっています。

購入されたアプリの価格の一部が手数料になるからです。

iPhoneに唯一アプリを入れる経路であるApp Storeのアプリ内課金方式は、アプリ内でデジタルコンテンツを購入する際に使用することが開発者に義務付けられており、購入された商品の15~30%の手数料がAppleに支払われます。これは「Apple税」と呼ばれることもあり、iPhone内の市場を独占していると、様々な企業や国から注目されています。

Apple CEO「それならAndroidを買って」iPhoneでは絶対に認めないこと | AppBank

実際に、サブスクリプションは、アプリストアを介して支払うのではなく、直接アカウントにログインして支払った方が安くなることがあります。

YouTube Musicの月額料金は1280円と980円で30%も違う
確かに、YouTube Musicの月額料金は1280円と980円で30%も違う

アプリストアのチェック機能

しかし、アプリストアには、「セキュリティ」の役割もあります。

アプリストアは、公開されるアプリをチェックしたり、公開停止にする権限を集中管理しています。これは、不正なアプリが世の中に出回るのを防ぐことができます。

実際、マルウェアはAndroidスマートフォンに「提供元不明のアプリ」としてインストールされてしまうことが多いです。

Appleはこのレポートで「Android端末がモバイルマルウェアに攻撃された回数は、iPhoneをターゲットにしたマルウェアの15倍から47倍である」と結果を報告しました。

Apple CEO「それならAndroidを買って」iPhoneでは絶対に認めないこと | AppBank

アプリストアが、アプリの公開管理やチェックという「仕事」をしている以上、手数料がかかるのは当然とも言えます。

「手数料はない方が良い」と考えますが、「安全にはコストがかかる」のも確かです。

皆さんは、アプリストアによる販売の独占について、どう考えますか?

アプリストアに役割があるのはわかるけど、15%〜30%の手数料は高いよね。

公式アプリストア一つしかないのは、やっぱり独占な気もするなぁ。

いくつかアプリストアの選択肢がある方が、手数料は低くなっていくんじゃない?

まとめ

公式アプリストア以外からアプリをインストールすることを、「サイドローディング」といいます。

いわゆる「野良アプリのインストール」です。

サイドローディングには、公式アプリストアが認めない「グレー」なアプリや、手数料を割り引いてアプリが提供されるメリットがありますが、一方でセキュリティの危険性もあります。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/
https://chiilabo.com/licenses-image/

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