以前は、「iPadのLINEアプリではLINEアカウントを作成できない」と説明していました。
しかし、今では iPadでも固定電話を使ってLINEアカウントを作成できます。
今回は、LINEの「多重ログイン」と「サブデバイスとしての利用」について、見てみましょう。
1. LINE for iPadの歴史
「LINE for iPad」アプリは、2014年10月に公開され、2017年1月末にサービスを終了しています。
App StoreのURLは、「https://itunes.apple.com/jp/app/line-for-ipad/id913855602?at=10l73n」でしたが、現在は削除されています。


結構前に終了していたんじゃない💦
2014年段階では、iPadでLINEを利用するには iPhone用アプリを引き延ばして利用することができました。しかし、既にiPhoneなどでログインしているアカウントに多重ログインすることができませんでした。
iPhoneとiPadを使い分けてLINEを利用したくても、iPhoneのLINEがログアウトされてしまうのです。
ほとんどのアプリでは、スマホ・パソコンなど別々の端末からログインする「多重ログイン」が認められています。
しかし、LINEは「なりすまし」を防止する目的で、スマホでの「多重ログイン」を認めない、という厳格な設計になっています。別のスマホでLINEに「ログイン」すると、自動的に前のスマホが「ログアウト」されるので、注意が必要です。
そこで、iPadを「サブデバイスとしてログイン」できるように、「LINE for iPad」アプリが公開されました。これで、同じLINEアカウントを iPhone、iPad、PCと使い分けることができるようになり、長い文章などはiPadの大きな画面で入力できます。
しかし、同時にiPadに「LINE(iPhone用アプリ)」をインストールできなくなりました。つまり、iPadを「メインデバイス」としてLINEを利用することはできなくなりました。

このような複雑なことになったのは、LINEには相反する希望があったからです。
セキュリティのために「スマホの多重ログイン」は禁止したいが、
利便性のために「サブデバイス」も使えるようにしたい、ということです。
実際、 パソコンからの「多重ログイン」で「なりすまし」て、「プリペイドカード番号を聞き出そう」とする問題が頻発しました。
LINEに対する不正アクセス(いわゆるLINE乗っ取り)等事案について(鹿児島県警, 2017/01)
1-1. LINEアプリに統合
2017年になると、再びiPadで「LINE」アプリをインストールできるようになります。

・「LINE」をApp Storeで(https://apps.apple.com/jp/app/line/id443904275)
LINEの機能が拡張して、iPadからの利用であれば、同時にログインすることができるようになったのです。
これで、iPadをメインデバイスとしても、サブデバイスとしても利用できるようになりました。

2. iPadと固定電話でLINEアカウントを新規作成
今回の場合は、固定電話の電話番号認証で、LINEアカウントを作成します。
「アカウントを新規作成、または別の端末で利用していたアカウントを引き継ぐ」をタップします。
「この端末の電話番号を入力」とありますが、固定電話の電話番号を入力することができます。
「SMSで認証番号を送信しました」と表示されますが、固定電話ではSMSを受信できません。「通話による認証」をタップすると、入力した電話番号に通話がかかってきます。

受話器を取ると自動音声で6桁の認証番号を言っているので、iPadの画面に入力します。
これで、アカウント作成の手順を進んでいくことができます。
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