あれ? Chromeの設定で、広告ブロックにしているはずなのに、広告が表示される……
今回は、Chromeの設定の「広告ブロック」の仕組みと限界について、見てみましょう。
あんまり頼りにならないんだねー。
Google自体がネット広告を運営しているから、仕方がないか……。
1. Chromeの広告ブロックの設定
インターネットを見ていると、頻繁な広告や下品な広告を煩わしく感じることがあります。
「広告ブロック」について調べてみると、
(1)ブラウザの「広告ブロック」の設定をする
(2)「広告ブロック」アプリをインストールする
という2通りの方法があります。
まずは、ブラウザの「広告ブロック」設定を試してみることにしました。
Chromeアプリには、「設定」の「サイトの設定」の中に「広告ブロック」機能があります。
「広告」を「許可」から、「ブロックする」に変更します。
煩わしい広告や誤解を招く広告が表示されるサイトで広告をブロックする。
2. それでもほとんどの広告が表示される
しかし、実際には「広告」をオフにしても、あまり広告が減った気がしません。
画面上の広告割合が多かったり、全画面の広告もそのまま表示されています。中には、成年漫画など「性的な表現を含む広告」が表示されることがあり、広告ブロックできているとは言えません。
3. Chromeの「広告ブロック」はすべての広告をブロックするわけではない
いったい、Chromeの「広告ブロック」は、どのような機能なのでしょう?
実は、Chromeの「広告ブロック」は、すべての広告をブロックする機能ではありません。
Chromeのヘルプによると、「広告の数が多すぎるサイト」で、「煩わしい広告」がページから削除される機能のようです。
Chrome の広告ブロッカーを無効にした状態でサイトを表示する
広告に関して次のような問題があるウェブサイトでは、広告は表示されません。広告の数が多すぎる
Chrome の広告ブロッカーを無効にした状態でサイトを表示する – パソコン – Google Chrome ヘルプ(2021年6月11日時点)
点滅するグラフィック、自動再生のオーディオなど、広告に煩わしい要素が含まれている
コンテンツを見ようとすると広告に阻まれる
こうした広告がブロックされた場合は、「煩わしい広告がブロックされました」というメッセージが表示されます。煩わしい広告はページから削除されます。
そういえば、以前 たまたま広告をブロックした表示が出てきたことがありました。
4. 「煩わしい広告」の基準
上に挙げたサイト例でも、十分「煩わしい」と感じます。いったい、広告がブロックされる基準はどうなっているのでしょう?
Chromeヘルプによると、「Better Ads Standards」が基準になっているようです。
Chrome で自身のサイトの広告がブロックされないようにする
Chrome では、Better Ads Standards の基準に違反するウェブサイトの広告が削除されます。この基準では、ユーザーに特に煩しさを感じさせるような種類の広告を表示しないことが定められています。
Chrome の広告ブロッカーを無効にした状態でサイトを表示する – パソコン – Google Chrome ヘルプ
英語ですが、悪い広告例があったので、引用してみます。
4-1. パソコンの「煩わしい広告」
4-2. スマホの「煩わしい広告」
4-3. 動画サイトの「煩わしい広告」
5. 確かに一時期よりもしつこい広告は減った気がする
ネット広告にもいろんな種類があるんですね。
そういえば、少し前は動画広告で勝手に音が鳴ることが多かったですが、いつの間にか はじめはミュートされていることが多くなった気がします。
カウントダウンや点滅で煽るような広告も、少し減った気がします。
ただ、広告密度や全画面広告については、完全になくなっているわけではないですね。
5-1. あくまでネット広告全体を規制するもの
どうも、Chromeの広告ブロックは、「ネット広告業界の自主規制」のような意味合いが強いようです。
広告を出す側が、どんどん派手でしつこい広告を作る競争になってしまわないようにする、一定の歯止めをかけていることにはなっています。しかし、利用者が完全に広告なしでインターネットを見ることはできません。
広告ブロックアプリを使う場合は、信頼できるアプリか気をつけてください。
無料の広告ブロックアプリの場合は、個人データを収集する不正アプリの可能性もあります。
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