パソコンの中のファイルがどこにあるかわからないんだけど、基本的なことを知りたいな。
Windows PCでは、「エクスプローラー」というアプリでファイルを管理します。
すべてのファイルは、階層構造で管理されていて、通常は 個々のユーザー領域にあるフォルダを利用します。
1. ファイル管理はエクスプローラーで
Windows PCでは、パソコンの中のファイルを探すのに、「エクスプローラー(書類入れのアイコン)」を使います。
エクスプローラーの画面は、大きく分けると
左の「ナビゲーション ウィンドウ」
右の「メイン ウィンドウ」
で構成されています。
1-1. 「階層構造を展開する」とは?
「ナビゲーションウィンドウ」でファイルの保存場所を選択して、「メインウィンドウ」でファイルを選択する、というのが基本的な使い方です。
「ナビゲーションウィンドウ」は、「階層構造」のフォルダを「展開」して表示します。
「階層構造」は、樹木のように「根っこから枝分かれしていく」構造で、「木構造」とも言います。
2. 全体のデータと個人のデータ
階層構造の「根っこ」は「PC」です。
「PC」には、よく使われるユーザーフォルダのショートカットと、データディスクを表すドライブが並んでいます。
データディスクは、通常はメインのC:ドライブと、データ保管用のD:ドライブがあることが多いです。
2-1. パソコン全体のデータ構成
パソコンは、複数のユーザーが作業領域を分けて、使うことができるように設計されています。
メインのデータディスク(C:ドライブ)の中身を見ると、パソコン全体のデータとユーザー毎の個人データに分けることができます。
複数のユーザーで共通して利用するデータは、アプリケーション プログラム、オペレーティング システムに分かれます。
基本的には、ソフトをインストールすると、アプリケーション プログラムの領域にデータが追加されます。また、更新データをインストールすると、オペレーティング システムの領域にデータが追加・修正されます。
これらのデータ構造は、勝手に変更したり削除するとパソコンが動作しなくなってしまいます。システム領域のデータを変更しようとすると、管理者権限が確認されますが、個人で利用している場合は、自分が「管理者」になるので、うっかり壊さないように注意が必要です。
2-2. ユーザーデータの構成
「ユーザーデータ」は、それぞれ個人のアカウントごとに分かれています。
個々のアカウントのユーザーデータは、さらに用途に応じた いくつかのフォルダに分かれています。
特に重要なフォルダは、7つあります。
ユーザーデータのフォルダの中身は、基本的には自由に追加したり削除したりできます。ただし、プログラムが自動的に作成したファイルの場合は、削除すると動作がおかしくなることもあります。
これらのフォルダは、よく使われるので「クイックアクセス」や「PC」からも表示できるようにリンクがあります。別の場所にありますが、同じ場所が表示されます。
玄関と勝手口のようなもので、中は一緒です。
3. 画像ファイルが「ピクチャ」にあるとは限らない
ユーザーフォルダは、標準のフォルダが用意されています。
しかし、注意しておきたいのが、ファイルの種類によって自動的に分類されているわけではないことです。利用者はファイルの保存場所を自由に移動させることができます。
インターネットブラウザは、通常は「ダウンロード」を保存先の第一候補にします。
Word や Excel だと、「ドキュメント」が第一候補になります。
すると、「インターネットからダウンロードした文書ファイルはどこにあるか?」という問題が発生します。これは、「ダウンロード」ファイルに保存されていることが多いです。
しかし、保存先として「ドキュメント」を指定しても良いですし、「デスクトップ」でも構いません。それどころか(探しにくくはなりますが)「ピクチャ」や「ミュージック」に保存することもできます。
ただ、あんまり一貫性がないと管理しにくくなりますので、通常はファイルの種類だけでなく、利用目的に応じて保存場所を使い分けています。
3-1. デスクトップはちょっと特別だけど 1つのフォルダ
「デスクトップ」は、パソコンを起動したときにすぐに表示される 特別な場所ですが、エクスプローラー上では、他のフォルダと同じように管理されています。
逆にいうと Windowsのデスクトップ画面は、「デスクトップ」フォルダのファイル一覧を、背景として配置している、ということもできます。
実際に「エクスプローラー」が調子が悪くて一時中断されると、デスクトップのアイコンも一時的に消えてしまいます。
デスクトップ画面が、エクスプローラーの一部だという証拠ですね。
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