スマホにしたいんだけど、メールと電話、かんたんな検索ができたらそれでいいの。
どんなプランがいいのかな?
- 今回は、スマホの料金プランの読み方を確認してみましょう。
- ソフトバンクを例にしていますが、料金プランの構造自体は共通なので、考え方は他社でも役立ちます。
この記事は、携帯ショップでの説明を、落ち着いて聞くための基本的な理解を目指しています。
公式HPの内容(2021年3月18日時点)をもとに金額を示していますが、料金額は時期やキャンペーン内容によって変動します。
細かな金額は契約前に確認してくださいね。
どのプランがお得なのか。
1. 目を引く数字と実際の請求金額
ソフトバンクでは、スマホに切り替えた人向けの「スマホデビュープラン」という料金プランがあります。
一番大きな 900円/月という金額が目を引きます。
しかし、大事なのは実際の請求金額。
請求書では、どのように計算されるのでしょう。具体例で見てみます。
シンプルスマホ5 を 24分割で購入。
準定額通話オプションをつけた。
一回10分間通話してしまって、5分の通話料がかかった。
この場合だと、税込み 3,685円 支払うことになります。
2年目だったら 4,895円(1年おトク割が終了)、
3年目以降なら 2,618円 になります(スマホ代の24分割払いが終了)。
もちろん、これは一例。
通話時間や購入したスマホによっても変わります。
さすがに 900円とは思っていなかったけど、改めてみると だいぶイメージと違うのね。
1-1. 請求金額の構造
広告で目立つのは、「基本料金」ですが、それ以外に
・通話料、
・機種代金(月賦)、
・オプション料金
などがかかります。
とくに機種代金が大きいです。
料金プラン、機種代金について、もう少し細かく見てみましょう。
2. 料金プランと追加サービス
料金プランは、「通話」と「データ」を組み合わせています。
通話は、水道光熱費のような「従量制」で、
データは、町内会費のように「定額制」ですね。
2-1. 通話料と通話定額オプション
「スマホプラン」の場合は、通話の基本プランは共通しています。
ソフトバンクの場合は、「無料通話」は「オプション」。
つまり、つけてもつけなくてもよい 追加サービスになっています。
定食屋さんでプラス100円で、味噌汁を豚汁にするような感じだね。
2-2. データプランと通信量
データプラン料金は、3種類あります。
ソフトバンク系列の最近話題の格安プラン「LINEMO(ラインモ)」も合わせて並べてみます。
今回は、あまりスマホでデータを利用しない予定なので、「スマホデビュープラン」ですね。
もし、あとでデータを使いたくなったら、追加購入をしたり、プラン変更をします。
同じ 1GBでも、「スマホデビュー」プランの方が安いのね。
スマホデビュープラン(1980円/月)は、
・データプラン(1GB)
・基本料金(音声)
・準定額オプション+
・小容量割
の4つをセットにして合計したものです。
トーストとコーヒーとケーキをセットにして、割引有り みたいな感じ。
2-3. スマホ切り替え時だけの割引特典
ここで関係してくるのが、割引と条件です。
安くなるには理由があります。
「スマホデビュープラン」は、はじめてスマホを持つ人が対象です。
すでにスマホを利用している人で、あまりデータ量が必要ない場合は「ミニフィット+」を選ぶしかありません。
もう一つ、はじめてスマホにする人には、特典があります。
それは、「小容量割」です。
定額通話オプションが1300円も割り引かれます。
準定額オプションは800円なので、差し引き500円安くなります。
つまり、「スマホデビュープラン」では、定額オプションをつけないメリットはありません。
準定額オプションが標準と言えますね。
なんか優遇されてて ちょっとうれしい。
ガラケーからスマホにするのは、勇気がいりますよね。
「スマホで長電話したら通話料が高額になった!」と苦情にならないようにするためのセットだと思います。
3. どのスマホを買ったらいいの?
「スマホデビュープラン」の場合、必ずスマホに切り替えるので機種購入があります。
スマホの機種を分けてみると
5万円以下 | 10万円ほど | |
一般のスマホ(Android) | 廉価版 | 高性能 |
シニア向けスマホ(Android) | シニア向け | — |
iPhone(iOS) | 廉価版 | 高性能 |
メールと電話、かんたんな検索だけでいいよ……
それなら、この中だと 4〜5万円台の機種がオススメです。
家族が iPhoneを使っているなら、「iPhone SE」だと教えてもらいやすいかもしれません。
そうでなければ、デザインの好みで選んで構いません。
3-1. シニア向けスマホはちょっと独特
シニア向けスマホは、文字が見やすい工夫があります。
ただ、一般のスマホと基本機能の操作画面がかなり異なります。
また、「シニアには複雑な機能は不要」と、機能が削られている場合もあります。
困ったときに家族や友人に聞いても、「あれー、なんか違うから わからない」と言われてしまうことがあります。
その点だけ注意です。
それでも、最近のシニア向けスマホは、だいぶ制限が減りました。
十分、おすすめです。
3-2. 安すぎるスマホは買い替えが早い
また、安すぎるものや中古スマホは要注意。
スマホのシステムは日々 機能やセキュリティが向上します(アップデート)。
2万円台のものだと、2年経たずに反応が極端に遅くなってしまう可能性があります。
もちろん、予算があれば 10万円以上の高性能機種もよいです。
若い人が使うだけでなく、性能がよい分 長く使うことができるからです。
高性能のスマホは、処理速度に余裕があるので、わりと長く(4, 5年〜)使えることが多い。
4. 「トク」とは何か?
スマホの料金説明で安く表示される理由に、2つの割引があります。
「1年おトク割」は、契約したはじめの1年間は1000円引かれる割引です。
逆にいうと、2年目からは請求が1000円増えますので、それは覚えておいてください。
もう一つが、「トクするサポート+」です。
スマホの購入は、「一括」「24分割」「48分割」があります。
分割払いには金利が発生するので、通常は予算があれば、「一括」が一番お得です。
しかし、携帯ショップでは、「48分割」を「お得」として勧められていて、これが金額表示になっています。
なぜかというと、「トクするサポート+」は、もし、2年後に機種変更をすると、未払いの分をチャラにしてくれるキャンペーンがあるからです。
これだと確かに半額の支払いで済みそうです(実際には金利があるので、もうちょっと高い)。
ただし、そのためには買い替え時に、古いスマホをショップに返す必要があります。
あ〜、リースみたいな感じね。
古いスマホを予備として持っていると、故障したときに役立つこともあるので、「24分割」の方がシンプルかなと思います。
また、普通に使えば大丈夫でしょうけど、回収時に破損がひどかったりすると、「22,000円」かかることがあることも要注意です。
4-1. 本当に自分に必要なのか吟味する
ほかにもいろんな追加サービスやキャンペーンがありますが、まずは基本的なものを説明しました。
同じ金額の支払いでも、前もって想定しているのと、そうでないので印象が違います。
割引から考えるよりも、まず必要なものを選ぶのが基本です。
それで適用される割引を利用できればラッキーです。
割引に関係して勧められる追加サービスは、本当に自分に必要なのか吟味しましょう。
また、契約した後も、請求金額が想定通りになっているかスマホ明細を確認しましょう。
実際の請求内容を考えるヒントになれば嬉しいです。