らくらくスマートフォンは、シニア向けスマートフォンの中でもひときわ異彩を放っています。
今回は、ショートメッセージを送る方法と一般のスマートフォンとの違いを整理しておきます。
らくらくスマートフォン4(2017年)
1. らくらくスマートフォンは基本操作ほど「ややこしい」
- 基本的な操作でも周りの人に「そんなこと聞かんといて」と言われてしまって相談に来られる方が多いです。
- スマートフォンをかなり使っている人でも、急にらくらくスマートフォンをみると面食らうことが多いんです。
- 普段使っているアプリがないためになかなか探しにくいからです。
2. SMSの送り方
ポイントとしては、
SMS(ショートメッセージ サービス)は「メール」アプリの中にある、
ということです。
- 「メール」をタップ
- 「SMS」をタップ
- 送信先を選ぶ
(「新しくメッセージを送る」にすると、電話番号を入力できる) - 「メッセージを書く」をタップ
ちなみに、メッセージ画面は「上」にあるメッセージが最新です。
LINEなどの吹き出しとは逆順なので注意だね。
- 入力欄になるのでメッセージを入力して、「入力を完了する」をタップ
- 「送信する」をタップします
これでメッセージ画面に戻ります。
2-1. SMSでは写真は送れない
メッセージで写真を送りたいな♪
LINEではかんたんに写真を送ることができますが、SMSではできません。
SMSには「データサイズの制限」があるので、写真は送ることができないのです。
2-2. SMSの良いところは電話番号だけでやり取りできること
スマートフォンでは、普段の連絡に電子メールやLINEを使うことが多いです。
SMSは文字数制限もあるし、一通ごとの通信料もかかるからです。
しかし、生徒さんの操作を見ながら、SMSも良い点があることに気づきました。
番号だけで連絡先を指定できる、というのは改めて考えるとすごいことです。
というのは、メールやLINEははじめにやり取りしたい相手を登録するまでが一苦労です。
その点、SMSは相手の電話番号を入力するだけで済みます。
メールアドレスをぽちぽち入力するのは、なれないととても大変なんですよね。
3. らくらくスマートフォンには「メッセージ」アプリはない
なぜ、らくらくスマートフォンのSMSが探しにくいかというと、一般のスマートフォンの「流儀」と異なるからです。
通常のスマートフォンでは、電子メールとショートメッセージ(SMS)では、別々のアプリを使うことが多いです。
例えば、Google Pixel 3の場合だと「Gmail」アプリと「メッセージ」アプリです。
ですので、ついつい「メッセージ用のアプリ」を探してしまいます。
ところが、らくらくスマートフォンには、独立したメッセージアプリはありません。
らくらくスマートフォンの設計思想では、電子メールもSMSも「メッセージを送るもの」という共通点で、ひとまとめにしてあります。
いろんな考え方があるからこそ、スマートフォンは面白いね。