最近のソフトのインストールがややこしいわけ 〜 アカウント認証

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先日は、無事にAdobe Premiere Elements 2020体験版をインストールできました。

さて、今回はまとめとして、「ソフトのインストールとアカウント」というテーマで、ちょっとここまでの小歴史を解説したいと思います。

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インストール時にアカウントのログインが必要な理由

最近のソフトのインストールはやたらとややこしいのはなんで? 昔は簡単だったのに。

最近は、Adobe Premiereに限らず、Microsoft Officeなど多くのソフトで、「インストール時にアカウントのログインが必要」となっています。

これには、いくつかの理由があります。

  • ソフトの不正コピー(海賊版)を防ぐ
  • 機能の修正アップデートをスムーズに行う
  • パソコンを買い替えたときの以降をスムーズに行う

ライセンスとプロダクトキーがあった

ソフトの使用権利のことを「ライセンス」といいます。これまでは、ソフトを購入したときのCD-ROMやそこに添付されている「プロダクトキー」が利用権利の証明でした。つまり、CD-ROMやプロダクトキーを持っていることが所有者の証でした。CD-ROMからソフトをインストールするときにプロダクトキーを入力すれば、ソフトを利用できました。

しかし、インターネットの通信速度が向上することで、ソフトのデータをまるまる転送することができるようになりました。すると、ソフトの不正コピーが問題になりました。だいたい2000年台前半のことです。

Winny事件というのが2003年でしたね

インターネット認証が必要になった

そこで、多くのソフトで、起動をするとき(主に初回)に「インターネットでの認証」という作業が必須になりました。この頃はまだアカウントは必須ではありません。

「インターネット認証」のしくみは、ソフトを利用開始するときに「プロダクトキー」と「パソコンの識別コード」をソフト会社のサーバーに送信します。するとその「プロダクトキー」は「利用済み」になるので、他のパソコンにはインストールできなくなります。

当時のデメリットとしては、インターネット環境がないとソフトを利用開始できない、というものでしたが、紆余曲折ありつつ普及していきます。

WordやExcelなどインターネット関係ないのに、利用開始にだけインターネットが必須なのは何事か!?、という意見もあったんです

アカウント管理するようになった

この「インターネット認証」を発展させたのが「アカウント認証」です。ソフトの利用者に「会員登録」してもらいます。各会員には「ソフト購入台帳」があって、どのソフトをいつ購入したのか記録しています。

ソフトを利用開始するときに、購入した「プロダクトキー」と「アカウント」のID・パスワードを入力しますが、これはちょうどプリペイドカードの「チャージ」のように「アカウント」に紐付けることになります。

本人のアカウントには、ライセンス情報、つまり購入済みのソフト情報が記録されています。例えば、パソコンを買い替えてソフトを入れ替えるときは、もとのパソコンからアンインストールすれば、アカウントの管理ページからダウンロードし直すことができます。

ちなみに、ソフトを利用しているとだいたい年に2・3回は「アカウントの認証」を求められることがあります。勝手に転売などせず、ちゃんと登録した人が使い続けているのか、という本人確認です。登録しているメールアドレスとパスワードを入力すればよいのですが、意外と初期設定を「他人任せ」にしているとわからなくなってしまうものです。

サブスクリプション方式(月額利用)が増えた

さらに、このようなアカウントによるソフトのライセンス管理が一般的になることで、新しい購入方法が利用しやすくなりました。それが「サブスクリプション」です。

「サブスクリプション」とは、期間を決めて利用できるサービスで、利用し続けるには料金を支払うことが必要です。いわば「賃貸」ですね。

これまでのソフトは「買い切り」が一般的でした。もっとも早い時期からサブスクリプションで販売されていたソフトは「ウィルス対策ソフト」です。これは、開発よりもメンテナンスが重要なソフトだからです。1年や3年おきに再度ソフトを購入することで、セキュリティを継続することができました。

しかし、現在はOfficeソフトなど多くのソフトも、新機能を追加して再販をすることで、維持しています。そこで「常に新機能のソフトを利用できるかわりに、期間を決めて利用できる」という販売形態が増えています。

例えば、Microsoft Officeの場合は、「Microsoft 365」というサービスがありますし、Adobe Premiereの場合は、「Adobe Creative Cloud」というサービスです。

このようなサブスクリプションの場合は、ソフトをダウンロード・利用できる、というのは(主要ではありますが)サービスの一部になり、他にもデータのバックアップやメンテナンスなどいろいろなサービスがセットで提供されています。

つまり、「ソフトを購入する」から「サービスを利用する」と変化しているのです。「最近のソフトのインストールはややこしい」という理由は「ソフトはサービスの一部だから」ということになります

まとめ:ソフトを販売して終わりの時代は終わった

販売後のソフトの修正を「アップデート」といいます。

ソフト会社の側から見ると、いまは「ソフトを販売して終わり」ではないんですよね。サポートやメンテナンスという利用者との「付き合い」は続きます。だからこそ、アカウント登録をして、一貫したやり取りをできるようにしているわけです。

インターネットが当たり前になり、ソフトの変化のスピードは速くなりました。ソフトの不備(脆弱性)を残しておくと、コンピュータウィルスに悪用されてしまう恐れも増えました。

お客さんに漏れなくアップデートを利用してもらうために、会員の登録が必要になっているんですね。

最後までお読みいただいて、ありがとうございます!

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