「作業中」フォルダに花の写真をまとめた「花」というフォルダがあって、「完了」フォルダに移動する、とします。
このとき、すでに「完了」フォルダに同じ名前の「花」フォルダがあったらどうなるのか、というのが今回のテーマです。
Windows PCの場合は、どちらも残せる
Windowsでは、「作業中¥花」フォルダの中身を全て、「完了¥花」フォルダにコピーします。また、もし同じ名前のファイルが合った場合には、ファイルごとに「置き換え」るか「両方とも保存する」か選択することができます。

ですので、あまり同名フォルダを気にせずに、移動していくことができます。
Mac OSの場合は、基本的には消える!

一方で、Mac OSで同様のフォルダ移動をすると、同じ名前のフォルダがあると「置き換える」選択肢のみです。この場合、古い「完了/花」フォルダの中身は全て消去されてしまいます。

はい…うっかり消去してしまったのです(;_;)
Mac OSでもコピーなら「統合」できる
フォルダをドラッグするときにWindowsなら、「Ctrl+ドラッグ」をすると「コピー」になります。Macの場合は、「option+ドラッグ」で「コピー」です。
「option+ドラッグ」でフォルダをコピーしたときに、コピー先に同じ名前のフォルダがあると、「統合」という選択肢を選ぶことができます。

「統合」だと、両方のフォルダの中身が「完了/花」フォルダに保持されます。ただし、移動したかった場合は、もとのフォルダ「作業中/花」を削除する必要があります。
コマンドで解決 ditto
#!/bin/sh
SRC=~/作業中
DST=~/完了
ditto $SRC $DST
rm -r $SRC/*
「作業中」フォルダ内の全てのフォルダを「完了」フォルダに統合しようと思うと、シェルスクリプトを利用することができます。
dittoコマンドは、コピー元フォルダの中身をコピー先フォルダに統合(マージ:merge)してコピーします。最後に、rmコマンドで、コピー元のフォルダの中身を削除しています。

ファイル・フォルダの移動は同名の場合があるので注意が必要ですね。
余談ですが、「ditto(ディト)」という見慣れない言葉。実はラテン語由来で「同上」、つまり「上記と同じ」という意味です。原型は「dittare」という動詞で「宣言する」「繰り返す」という意味です。
「〃」は「ディト・マーク」ともいいます。