スマートフォンでは「初期設定」が必要です。
しかし、意外と買ったままで使っていることが少なくありません。
こないだ教室で、3年ぐらい使っているらくらくスマートフォンなのに、再起動したところ初期設定の画面が出てくるということがありました。
どうして、3年越しの初期設定画面が出てきたのか、理由を考えてみましょう。
1. スリープとシャットダウン
それでもうまくいく理由の一つに、「スリープ」しか使っていないことがあります。
「スリープ」と「シャットダウン」の違い、ご存知ですか?
電源ボタンを軽く押すと画面が消えます。これで電源を切った、と勘違いされる方が多いですが、これを「スリープ」といいます。
スリープは、バッテリーの省電力のために画面を暗くしていますが、スマートフォンのシステムは動いたままです。ですので、電源ボタンを押すとすぐに画面がついて操作ができます。
それでは、完全に電源を切るにはどうするか、というと。
- 電源ボタンを長押しします。
- 「OK」をタッチします。
もう一度電源をつけるには、やっぱり電源ボタンの長押しです。
ポケット中で勝手に起動しないように、「長押し」になっています。

ところが、再起動してみると、「初期設定」という画面が表示されました。
携帯電話を使う前の準備を始めます。
画面の指示に従って設定してください。項目ごとの設定完了後は、前の設定項目に戻ることはできません。
「次へ」
この設定ですが、画面下の「終了」をタッチすることで、無視することができます。
どうやらまだ設定ができていないようです。
何の設定ができていないのでしょう?
2. 暗証番号の初期値は「0000」です
続いて表示されたのが「暗証番号の初期値は「0000」です」というメッセージ。
どうもスマートフォンの暗証番号をまだ決めていないようです。
らくらくスマートフォンの暗証番号は、セキュリティのための「ロック」を有効にしている場合の、ロック解除のときに必要になりますが、他にもセキュリティに関する設定を変更する時にも必要になります。
暗証番号を設定して、覚えておきましょう。
らくらくスマートフォンの暗証番号を決める
これは、らくらくスマートフォン自体に記録される暗証番号で、スマートフォンの設定を保護します。
- 「変更する」にチェックがある状態で、「次へ」をタッチします。
- まずは元の暗証番号である「0000」を入力して、「次へ」をタッチします。
- 新しい暗証番号を決めます。入力できたら「次へ」をタッチします。

これでほとんど作業は完了ですが、もうひとがんばりです。
暗証番号が正しく入力できているかの確認で、もう一度 暗証番号を入力する画面が表示されます。

都合3回暗証番号を入力することになるのですが
- 以前の暗証番号を入力する(変更する資格を得る)
- 新しい暗証番号を入力する(メインの作業)
- 確認の暗証番号を入力する(入力ミスをチェックする)
それぞれの入力には一つずつ意味があります。
ちなみに暗証番号を誕生日にするのは危険ですよ。
3. 暗証番号を初期値のままにするとどんな問題があるの?
セキュリティロックを付けない場合は、暗証番号を初期値のままにしていても問題がないように思いますが、どうでしょう。
実は、もしスマートフォンを誰か悪意のある人に盗まれてしまった場合に困ります。もし、その人が勝手に「セキュリティロック」を設定してしまうと、そのスマートフォンを取り戻しても使えません。
4. まとめ:セキュリティロックは大事
スマートフォンは電話番号など個人情報がつまっている機械です。しかし持ち運んで利用していると、無くしたり、落としてたりしてしまうことがあります。
拾ってくれる人にはいい人もいれば、悪い人もいます。セキュリティロックをしておくようにしましょう。
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