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モバイルデータ通信はわかったんだけど、「ローミング」ってなに?
国内だけでスマートフォンを使っていると、あまり関係ない「ローミング」ですが、せっかくなので整理しておきましょう。
1. ローミングとモバイルデータ通信
設定アプリで、モバイル通信の設定を見てみると、「ローミング」という項目がある場合があることに気づきます。これは、オン・オフ、どっちが正解なんでしょう?
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「ローミング(roaming)」は、「 roam(うろうろ歩き回る)」という英語からできています。
データ通信における「ローミング」は、「海外でもデータ通信ができるための仕組み」です。
まずは通常の「モバイルデータ通信」から おさらいしておきますと、スマートフォンを利用するときに、ドコモやauなどの携帯電話会社と契約します。携帯電話サービスによって、「どこでも」インターネットを利用できます。これが「モバイルデータ通信」です。
しかし、実際には「どこでも」インターネットが利用できるわけではありませんよね。サービスには提供エリアがあり、海外などは「エリア外」になるからです。すると海外旅行の際には、別途、現地の通信業者と契約をする必要が出てくるわけです。
2. 海外の通信業者と提携している
海外旅行のたびに、利用者が現地の通信業者と直接契約をするのは大変ですよね。
そこで、国内の通信事業者が海外でも接続できるようにしてくれるサービスが「ローミング」です。
いわば「根回し」のようなもので、事前にA社が提携している国では、「そのまま」スマートフォンが使えるのです。
ローミングの仕組みは…
- まず、国内の通信事業者(A社)は、海外の通信事業者(B社)と「提携」します。
- すると、その会社の利用者(Xさん)は、海外でもそのまま提携事業者(B社)の回線を利用できます。
- B社の通信料金についてはA社が支払い、XさんはA社に対してサービス利用料(1日あたり1000円など)を支払います。
3. サービス利用料が高くなる場合がある
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ただし、一点重要な注意点があります。それは、サービス利用料です。
通信契約によって、海外での通信利用料は異なります。きちんと確認しないと、思った以上の請求を受けることになります。
通信会社にもよりますが、だいたい相場は一日あたり1000円程度のようです。
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一週間の旅行なら7000円~10000円ぐらいは覚悟しないといけないのね…
4. まとめ:通常は「ローミング」はオフにする
まず、国内で利用している場合は、「ローミング」の設定はなんの影響もありません。
関係するのは海外旅行のときだけ。
逆にいうと、海外で勝手にデータ通信をしないようにするには、「ローミング」をオフにしておけばよいわけです。その場合は、ホテルなどのWi-Fiがメインになります。
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ローミングはちょっと割高にはなりますが、自分でSIMカードを手配するのに比べると便利です。目的に合わせて利用を考えてください。