最近、厚労省から提供された「新型コロナウイルス接触確認アプリ」。
さっそくiPhone 6 Plusでインストールしようとしたところ「なぜか、うまくいかない」。そんな理由を説明します。
1. COCOAアプリのインストールの流れ
まずは基本的なインストールの流れを確認しましょう。
App StoreまたはGoogle Playで「接触確認アプリ」で検索してインストールします。


ちなみに、「Contact-Confirming Application」の略で 「COCOA(ココア)」というそうです

なんか、かわいい(*^^*)
2. iPhone 6 で表示されたメッセージ(iOS 13.5以降)
iPhone6に「新型コロナウイルス接触確認アプリ」をインストールしようとしたんですが、画面上にこんなメッセージが表示されました。
iOS 13.5以降が必要です

iOSというのはiPhoneの基本システムで、年々機能が追加されています。
iPhone 6のiOSを確認してみると、iOS 12.4.7までのサポートになっています。

最新じゃないのに、「最新です」と表示されるんだね
これは「新型コロナウイルス接触確認アプリ」には、比較的最近のシステムで更新された機能を利用している、ということを意味しています。具体的には、iPhone 6s (2015年9月発売)以降、iPad Air 2 以降、iPad mini 4 以降、iPod touch (第 7 世代)がiOS 13にアップデートできます。
逆に言うとiPhone 6はギリギリアウト。残念ですが、このアプリは利用できません。iPhone 6は2014年9月発売なので、6年前の製品です。iOS 12までしかアップデートできませんでした。

公的なアプリだし、広く対応してほしいよね…

気持ちはわかりますが、セキュリティも必要なアプリなので、線引は仕方がない気もします
2-1. Androidスマートフォンでも2015年以前のものは難しい
ちなみにAndroidスマートフォンの場合は
対応OSバージョン:Android 6.0以上
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.mhlw.covid19radar
Android 6.0は2015年10月6日にリリースされていますので、こちらも約5年前までのスマートフォンはセーフです。
COCOAアプリは、接触者確認のためにBluetooth接続を常時するのことになります。あまり古い機種だと、通信セキュリティやバッテリーの減りも心配です。中途半端に使えるようにして問題になるよりは、「できない」とはっきりさせることも必要なのかもしれません。
3. iOS13.6なのにインストールできない!?

あれ?iOS13.6のはずなのに、インストールできない…

どれどれ… 本当にiOS 13.6になっているのか見てみましょう。
よくある勘違いは、ソフトウェア・アップデートに表示されるiOSのバージョンを見てしまうことです。これは、これからインストールする予定のiOSを表示しているもので、まだインストールできていないのです。

3-1. iOSは自動的にアップデートされません
iOSはデータサイズが大きいので、モバイルデータ通信だと自動的には進みません。家庭でWi-Fiを利用していない人の場合だと、長い間iOSが更新されないままのことがあります。
その場合は、「ダウンロードしてインストール」を押してください。
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