新型コロナウィルスの感染拡大のため、新しく申請や手続きが日々更新されています。
このような手続きについての情報がメールで送られてきて、そのリンクからウェブページを見る、というケースも少なくありません。

この記事では、「偽サイト」の見分けるためのURLのしくみを、今さら聞けない「基本のき」から学習してみましょう。
あと、スマートフォンでのURLを表示する操作についてもご紹介します。
1. 注意喚起の意味
インターネットニュースを見ていたところ、このような注意喚起がありました。

【注意喚起】首相官邸や日本の省庁、自治体、企業などを模倣した海外ドメイン名の偽サイトにご注意ください。
・リンクからホームページに行く際は、URLを必ず確認
https://twitter.com/Kantei_Saigai/status/1260829346866049024?s=20
・URLに普段見慣れない末尾文字がある場合、検索等の別の方法で本物のサイトのURLを確認
・不審な場合には、アクセスをすぐに中断
ここでのキーワードは「ドメイン名」です。
ドメイン名は、URLの先頭部分です。
1-1. スマートフォンでURLを表示するには
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パソコンならアドレス(URL)は表示されているけど、スマホではどう見たらいいの?
インターネットの画面で下方向にスライドすると、アドレス欄が引っ張られて見えるようになります。

もし、URLが長くて最後まで確認できないときは、「鉛筆マーク(編集)」を押すと 全体を確認することができます。
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Chromeアプリで操作しましたが、利用している機種で違う可能性もあります。
2. ドメイン名は勝手には決められない
例えば、このウェブサイトのドメイン名は「chiilabo.com」です。
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ドメイン名は勝手に決めることはできません。
いくつかの会社が分担して管理しているので、申請をして登録することになります。
その際には
・すでにあるドメインと重ならないように決める
・運営者情報(whois情報)を登録する
というようにすることで、責任の所在を明確にするようになっています。
2-1. トップレべルドメインごとに管理されている
偽サイトの見分け方のポイントとして、「末尾文字」が挙げられています。
よく目にするのは「.com」や「.jp」などと決まった形になっています。
このドメイン名の一番右側のブロックのことを「トップレべルドメイン(TLD:Top Level Domain)」といいます。トップレベルドメインは、どのドメイン管理会社の分担なのかを表しています。
たとえば、「.com」を管理するのは、アメリカの「ベリサイン」という会社です。
日本のドメイン名「.jp」を管理するのは、「日本レジストリサービス(通称JPRS)」という会社になっています。
3. 紛らわしいドメイン名
しかし、逆にいうとトップレベルドメインが違えば、「別のドメイン名」です。
たとえば、「yahoo.co.jp」は「Yahoo!ジャパン」のページです。
一方、「yahoo.com」だと アメリカの「Yahoo !」のページにつながります。
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他の例では、首相官邸は「kantei.go.jp」というドメイン名です。
これを「kantei.com」とすると別のドメイン名になってしまうわけです。
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注意文に「ml, cs, tk」などと書かれているように、「.com」に限らず、トップレベルドメインにはたくさんの種類があります。
すでにあるウェブサイトを真似たドメイン名でも、トップレベルドメインを変えれば いくらでも取得できてしまうのです。
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ちなみに、「.go.jp」はいうのは「日本の政府機関」であることを表しています。「.com」だと「会社」になってしまうので、おかしいわけです。
3-1. 偽サイトは検索結果には表示されにくい
公共機関や銀行などを真似た「偽サイト」に誘導されてしまう場合、その入口はほとんど「電子メール」や「メッセージ」に書かれたリンクからです。
まず、大切なことはメッセージの送信者が正しいかどうかです。
しかし、送信者名も偽装されてしまうことがあります。
したがって、「URL」についても注意が必要です。
もし、「あれっ?」と思うときは、送信者の名前(例えば、「大津市役所」など)でキーワードで検索するしてみましょう。
メール内のリンクは 送信者の指定したページに直接つながります。
キーワード検索なら「よく閲覧されていたり、長く運営されている、通信が暗号化されているページ」を上位に表示される傾向があります。
つまり、偽サイトは上位に表示されにくくなっています。
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GoogleやYahooなど大手検索サイトは、検索の精度をあげるために日々メンテナンスをしてくれています
まず、URLリンクは「基本的には便利だけどちょっと危険」と考えて下さい。
特に個人情報を入力するときは慎重に。
必ず URLを確認するクセをつけておいてください。
こちらもどうぞ。

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