ニュースでも言われる「オンライン診療」。
病院にいかないでも診察や薬の処方を受けられる、というのは画期的なことですよね。
とはいえ、診察は健康に関わるもの。
ビデオ通話だけでほんとに大丈夫?という不安もあります。
ということで今回は、「オンライン診療」について調べてみました。
1. 新型コロナ対策としてのオンライン診療
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厚生労働省は10日、新型コロナウイルスの院内感染を防ぐため、初診患者へのオンラインや電話での診療が週明けの13日に始まると発表した。新型コロナが収まるまでの期間限定で、医療機関の受診歴の有無にかかわらず認める。処方薬も薬局の薬剤師からインターネットや電話で服薬指導を受けたうえ、配送で受け取れるようになる。
初診からオンライン診療、週明けから開始 日本経済新聞(2020/04/10)より
新聞で今回 言われているのは、「初診からのオンライン診療」です。
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そもそも、「オンライン診療」ってなんなの?
2. オンライン診療とは
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「オンライン診療」は、「スマートフォンやタブレットのビデオ通話機能を使って医師が診察する」という診察のやり方です。
「遠隔医療」の一つで、スマホのビデオ通話ごしに、体調を伝えたり、薬の説明を得たりといった「診察」をします。
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でも、それで本当にちゃんと病気がわかるの?
そうですよね。
3. オンライン診療の歴史
日本でオンライン診療が本格的にスタートしたのは、2018年度の診療報酬改定からです。
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えっ、もう始まってたの?
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ただし、ここで注意点。
まず、まだまだ対応している診療所が少ないという点です。
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個人的に調べた印象としては、「先進的な診療所・開業医」の方がされている印象でした。
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大手のオンライン診療アプリ「クリニクス」を運営しているホームページからも「都道府県」と「診療科目」を入力して、対応している病院・診療所を探すことができます。
もし、かかりつけの医療機関が対応していたら、お願いできるかもしれませんね。
「クリニクス」アプリの紹介は、また別の記事でする予定です。
4. オンライン診療は対面診療を補う役割
また、これまでは「再診のみ」で、対象となる病気も慢性疾患に限っていました。
つまり、初診は「対面診療」が原則だったんです。
いわゆる「定期的に病院の診察に行って、半日待たされて、やっと少し話して、薬だけもらう」というような通院の負担を減らすことか目的でした。
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あぁ、たしかに、それぐらいなら電話でも済みそう、っていうのがあったよね。
もちろん、定期的な通院は「状態が悪くなっていないか、お医者さんの目で確認してもらう」機会で、大切なんですが、患者にも病院にも大変です。
一方の初診、つまり「急に頭痛でしんどい」などというようなときは、原則として「対面診療」でした。
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ただの頭痛と思っても、きちんと見てもらわないと怖い病気の場合もあるからね。
5. 「初診のオンライン診療ができる」とはどういうこと?
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ただ、2020年のコロナウイルス感染症の広がりの中で、いくつかの問題が見えてきます。
- (院内感染の予防)今も発熱の場合は感染症の疑いもあり、病院に受診する前に電話相談をしてもらっている。
- (二次感染のリスク)軽い病気で病院に行くことで、かえって感染を広げてしまう危険がある。
- (医療崩壊への対処)地域によっては、通常の患者さんを診る医師が足りなくなってしまう。
つまり、発熱の初診の場合でも病院に来る前に、「電話相談」をしていることになります。
そこで、電話相談をしてから、再度 診察のために病院に来てもらう、というのは「二度手間」になってしまいます。
体調が良くない患者さんにとっても、同じようなことを何度も聞かれることになってしまいます。
であれば、特例として新型コロナ対策の「期間限定」で、「オンライン診療の初診」を認めてもよいのでは、という流れになりました。
6. オンライン診療の受け方(再診のケースで)
さて、「オンライン診療」ということで、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
実は、これまでも「オンライン診療」は実施されています。
「初診のオンライン診療はまだ定着していない」ので、従来の「慢性疾患の再診」の場合で、具体的にどうすればよいのか調べてみました。
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慢性の高血圧で、月1で病院で薬を処方してもらっている、みたいな場合のことじゃな。
7. 必要なものはスマホだけ
- スマートフォンやタブレットなど
- インターネット環境
- 対応するアプリ
つまり、ものとして必要なものは「スマホ」だけです。
8. まず必要なことは かかりつけ医療機関への相談
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医療機関の診療方針やアプリによって細かい部分は異なるので、注意して下さい。
ここでは、一般的な流れをご紹介し、具体的なアプリの説明は、別の記事でご紹介します。
8-1. 相談
まずは対面診療、つまり普通の診察のときに「オンライン診療にできるか?」医師に相談します。
8-2. アプリなどの準備
「できますよ」ということなら、スマートフォンやタブレットに指示された「オンライン診療アプリケーション」をダウンロードする。
ほとんどのアプリでは、「初期設定」として以下の入力をします。
- 問診票の入力
- 保険証の登録などなど
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会員登録みたいなもんじゃな… できるかな…
そして、アプリから「診療予約」をします。
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普段から病院の予約をスマホからしていた人には、おなじみの操作なんだろうね
希望する診療科と日時を選んでいきます。
8-3. オンライン診察
予約の時間になると、お医者さんからアプリにビデオ通話がありますので、あわてずに「受信」ください。
8-4. お支払いはどうなる?
アプリの方で支払い方法を選ぶことができます。
選べる支払い方法は病院やアプリによってそれぞれですが、「基本的にクレジットカード払い」と考えておいたほうが良いと思います。
事前に「相談」のときに確認しておきましょう。
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へ~、ほんとにネットで買い物するみたいにできてしまうじゃな。
8-5. お薬の処方
処方箋か薬そのもの、希望する方を自宅に郵送してもらえます。
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あとは、待ってるだけでいいのかー?
9. まとめ:自分の身体についてのことだからこそ当事者意識を
今回は、「オンライン診療」について、取り上げました。
とはいえ、実際にはまだまだ対応している病院のほうが少ないのが現状です。
忙しくしている病院に聞くのも大変なので、まずはインターネットで検索です。
- 「〇〇診療所 オンライン診療」
のようなキーワードで最新情報を確認しておきましょう。
もし、病院がオンライン診療に対応していない場合でも、できることがあります。
それは、「事前予約Webシステム」の登録です。
こちらの方は対応している診療所も多く、こういった使い方に慣れておくことで「オンライン診療」の練習にもなります。
なかなか外出しにくい今だからこそ、腰を据えてインターネットの活用を家族で確認しておきましょう。